山本勘助
約70年前。落語の三題噺で有名な鰍沢(カジカザワ/現:山梨県富士川町)のとある民家の物置から不思議な木片が発見された。発見された持ち主の家族は、戦国時代最強と謳われた武田信玄の軍師、あの「霊感、やまかん(山勘)〜」でも知られる山本勘助と関わりがあるとされ、武田家の秘伝書を代々受け継いでいる事から物置から見つかった木片は武田家や山本勘助から受け継がれていた可能性があると考えて、その木片に隠された秘密を探る日々が始まったという。
武田家の古文書を調べて行くと、菱形の武田家の家紋の中に41個の玉がある不思議な図面があった。
発見された木片は、その玉たちが置かれていた「盤」だったのだ。
さらに関連した書物を調べていくうちに、この「盤」の上に置かれた玉は、盤上の玉を飛び越して、最終的には盤上に1個の玉を残すという道具だとは分かったが、肝心なその目的やその解き方は書いてはいなかった。
発見された「板」
天才軍師と伝えられている山本勘助が関わるモノであれば、これは500年前の武田家の門外不出の戦略法が埋め込まれたものに違いないと確信し、より一層、この盤の研究に没頭したという。
しかし、それは苦労の連続であったと想像するのは容易いことだろう。
そして、発見から20程の歳月が経ち、ついに、盤とその凹みに置いたであろうコマ・玉が何に使われたかがわかった。
時代は戦国時代。
信玄が目指していた天下統一。すなわち「天下を一国にする」ことから、国=駒/玉が1つにする/なる方法をこの盤を使って考えていたのではないかという結論に達した。
玉を1つにする方法には、
遠公近攻(遠くの国と同盟し近くを攻める)
信玄包(信玄の作った治水設備)
キツツキの戦法(川中島の戦いでの戦法)
などの武田家の戦略法が使われていて、さらに近代数学の微積分母法もが含まれていました。
選んだ球で1個飛び越して1個取り、それを繰り返して最後に1個するだけという簡単な法則(ル-ル)だが、複雑で高度な深い先読みが必要だ。
この盤の使用方法=ゲームは山本勘助の考案ということで主題を「ヤマカン」と名付け、副題として41個の駒/玉を使うため、フォーティーワンとした。
「1個玉を飛び越すと1個玉を取る」
という簡単なルールにもかかわらず、複雑で高度な展開や奥深い内容が楽しめることから、「頭脳トレーニングマシン」とも言われる。
山本勘助は日々、天下獲りの策を練るのにコレを使っていたのだろう。
かつて(40年程前)、この盤はボードゲームとして商品化され、魅力が多くの人に伝わり、国内外の百貨店、玩具店で300万台が発売され、伝説のゲームとなった。
その後、ファミコンゲームが登場して時代が変わり、現代のネット、スマホ時代の多チャンネルx多様性時代の無限数の競合を迎えている現状に加えて、発見者も高齢になった事と後継者がいなかった事から、この盤=ゲームの事業活動はめっきり減り、この盤は世間から次第に忘れ去られていました。
2021年、弊社アーティストの桑嶋維と考案者との奇遇により、弊社がゲームに関する権利、事業の全てを承継いたしました。
発見された町で創作活動をしていた美術家の桑嶋維との偶然の出会いから、幼児から高齢者、みんなが取り組め楽しめるゲームとして、また、集中力、応用力、記憶力のトレーニングはもちろん、認知症予防やリハビリ(機能回復訓練)、幼児教育の教材としても役立てもらう為に、桑嶋維がかつてのゲームをベースに、現代から未来に繋げるべく、全てのデバイス、プラットフォームでも楽しめるように、新たに蘇らせる制作活動を開始しました。
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